謎と希望へのJSA/JASA30年の挑戦
中川武 監修
日本国政府アンコール遺跡救済チーム 編集
A4判上製函入 284頁オールカラー
日本政府とユネスコ文化遺産保存日本信託基金によるプロジェクトとして結成された、ユネスコとの協力事業である日本国政府アンコール遺跡救済チーム(Japanese Government Team for Safeguarding Angkor、以下JSA)の活動として、1994年からの各分野の専門家によるアンコール遺跡群の調査が行われてきた。
本書はバイヨン寺院を中心にこれまで行われてきた30年間の調査・研究成果を横断的にまとめると共に、実際の修復活動および協力事業、そしてそれに伴う人材育成の成果を踏まえ、アンコール文明の異端かつ集大成であるバイヨン寺院とこれまで向き合ってきた成果と将来の提言、そしてその先に広がるアンコール遺跡の修復の未来、さらには文化遺産の修復を通じて得られた見解を基にした日本、カンボジア、そして世界への未来への提言までも視野に入れた意欲的な刊行物である。