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カンボジア アンコール遺跡救済 日本政府チーム協力30周年記念誌 バイヨン

カンボジア アンコール遺跡救済 日本政府チーム協力30周年記念誌 バイヨン

謎と希望へのJSA/JASA30年の挑戦

中川武 監修
日本国政府アンコール遺跡救済チーム 編集
A4判上製函入 284頁オールカラー

価格/13,200 円(税込)
ISBN 978-4-8055-0991-3

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INFORMATION

日本政府とユネスコ文化遺産保存日本信託基金によるプロジェクトとして結成された、ユネスコとの協力事業である日本国政府アンコール遺跡救済チーム(Japanese Government Team for Safeguarding Angkor、以下JSA)の活動として、1994年からの各分野の専門家によるアンコール遺跡群の調査が行われてきた。
本書はバイヨン寺院を中心にこれまで行われてきた30年間の調査・研究成果を横断的にまとめると共に、実際の修復活動および協力事業、そしてそれに伴う人材育成の成果を踏まえ、アンコール文明の異端かつ集大成であるバイヨン寺院とこれまで向き合ってきた成果と将来の提言、そしてその先に広がるアンコール遺跡の修復の未来、さらには文化遺産の修復を通じて得られた見解を基にした日本、カンボジア、そして世界への未来への提言までも視野に入れた意欲的な刊行物である。

巻頭寄稿
第1章 バイヨン謎の保存(中川武)
第2章 アンコール・バイヨンに関する既往研究の地平(中川武編)
第3章 JSA/JASAの調査研究
3.1 アンコール地域広域環境(岩崎好規、福田光治、大河内博)
3.2 アンコール遺跡広域大型寺院都市研究(溝口明則、成井至)
3.3 クメール建築設計方法とバイヨン(溝口明則)
3.4 バイヨンのインベントリー(西本真一)
3.5 バイヨンの尊顔と神々(水野さや)
3.6 バイヨンの考古学(田畑幸嗣)
3.7 アンコール遺跡の岩石学とバイヨン(内田悦生)
3.8 バイヨンの保存科学(松井敏也、河﨑衣美)
3.9 アンコール遺跡の微生物(片山葉子、グ・ジドン)
3.10 バイヨンの3Dスキャン(大石岳史、池内克史)
3.11 バイヨンの建築構造学(山田俊亮、橋本涼太、小山倫史)
3.12 バイヨンの地盤工学(岩崎好規、福田光治、ロバート・マッカーシー)
3.13 バイヨンマスタープラン・JSAの挑戦宣言(中川武)
第4章 JSA/JASAの保存修復事業
4.1 アンコール・トム王宮前広場プラサート・スープラの保存修復(赤澤泰)
4.2 バイヨン北経蔵―アンコールにおける新たな修復モデルの提示(友田正彦)
4.3 アンコール・ワット最外周壁内北経蔵(土屋武)
4.4 バイヨン南経蔵の修復工事―持続的な遺産保護への試行と基壇内からの新知見(下田一太)
4.5 バイヨン外回廊東面景観整備(石塚充雅)
第5章 人材育成及び協力関連事業
5.1 保存修復現場での研修とカンボジア人専門家の育成(中川武、ソ・ソクンテリー、チュン・メンホン)
5.2 バイヨン本尊仏のレプリカ作製と修復による再安置プロジェクト(矢野健一郎、中川武、重松優志、石塚充雅)
5.3 民間組織協力による,バイヨン東参道,外回廊ナーガ欄干 およびライオン彫像修復事業(下田麻里子)
5.4 アンコールの子供たちと石工村(中川武)
第6章 バイヨンの保存修復工事計画
6.1 中央塔群基礎地盤構造の恒久的安定化計画(岩崎好規、福田光治、ロバート・マッカーシー)
6.2 バイヨン中央塔の上部構造の対策(山田俊亮)
6.3 バイヨン浅浮彫の保存修復計画(松井敏也、河﨑衣美)
6.4 バイヨンの景観保存について(中川武、石塚充雅)
第7章 バイヨンは希望となりえるか,結語に変えて(中川武)
執筆者略歴/謝辞/追悼

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