イタリア・ルネサンス建築史ノート<2>
福田晴虔 著
A5判上製カバー装
本文432頁
挿図193点
15世紀後半、市民社会の理想が急速に色褪せてゆく「初期ルネサンスの危機」の中にあって、「万能の天才」とされ、また容易には素顔を顕さない「仮面の人」ともされる孤高の人アルベルティを、殊更に「建築家」という営みに向わせたもの、またそこに彼が求めたものはなんであったか。その多面的な活動の中での建築の位置を、新たな視点から著作と作品の再解釈を通じて探ってゆきたい(著者)。永きにわたり西洋建築の世界を渉猟してきた著者による、イタリア初期ルネサンスの建築家シリーズの第2巻。