造形の思想的背景について
久野美樹 著
B5判上製函入
本文556頁
カラー口絵8頁
挿図230点
仏教遺跡の世界遺産である唐代龍門石窟は、七~八世紀に造営された中国三大石窟の一つである。唐王朝とも関係が深いこの石窟の思想的背景の研究は、仏教美術史のみならず、仏教史、歴史研究にとってきわめて重要である。
従来なおざりにされていた石窟に刻まれた全造像記を解読することによって、本尊如来像の尊格を同定し、龍門石窟の造形思想全体の解釈を試みた労作。