中世石切術から19世紀截石術まで
エンリケ・ラバサ・ディアス 著
入江由香訳
B5判上製函入
本文328頁
挿図296点
西洋文明における建築的特徴の主要な主流は石造構造といえる。本書は、古代から近代における石造建築構造の特色を綴った石の加工の通史である。そこにおいて著者は豊富な遺構の実地調査や理論の方法的知識の素養を基本に、石組み構造の技術史を精緻に著述している。実在するスペインの大聖堂や宮殿などの石造建造物の空間形態が、どのように設計・建設されたのか、建築を構成する石材を加工する技術である石切術の歴史的変遷をもとに解明する。