◆既刊書 | 西洋美術史

ブリューゲルの “劇場”

ブリューゲルの “劇場”

罪、祝祭、諺

森 洋子 著

A5判上製カバー装
本文492頁

価格/7,920 円(税込)
ISBN 978-4-8055-0989-0

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INFORMATION

本書の書名『ブリューゲルの〝劇場〟―罪、祝祭、諺』には、画家ブリューゲルが人間のさまざまな罪深い営みを〝舞台上で演じる役者の名演技〟のように描いている、というメッセージを込めた。また人間は祝祭を歓迎するものの、それに没頭する行為には欲望が潜んでいる、というメッセージもある。さらにブリューゲルはそうした人間模様に同時代のポピュラーな諺を織り込み、ヴィジュアル効果を使って諺の道徳教訓性を伝えている、というメッセージもある。(本書「あとがき」より引用)
約300点にのぼるフルカラーの図版とともに綴られた、ブリューゲル研究に心血を注ぐ著者、渾身の研究成果。

第Ⅰ部 ブリューゲルの作品論
第一章 再発見されたブリューゲルの《聖マルティン祭のワイン》—来歴と図像解釈
第二章 ブリューゲルの二つの《バベルの塔》の表象性 —中世から近世にかけて
第三章 ブリューゲルの《節制》の図像解釈

第Ⅱ部 諺図像学の提唱
第四章 ブリューゲルの《ネーデルラントの諺》と古い日本の諺画像
第五章 十六、十七世紀ネーデルラントの「青いマント」の諺図像
第六章 笑いの図像表現に〝読む”諺 —十六、十七世紀のフランドル、オランダ絵画を中心として
第七章 近年のブリューゲル研究の成果・課題・提言 —《悪女フリート》他

第Ⅲ部 ブリューゲルの周辺の世界
第八章 ウリッセ・アルドロヴァンディ『全偶蹄四足獣誌』の博物誌的・美術史的な意味
第九章 リヒテンシュタイン侯家コレクションの二人の偉大な樹立者 —カール・オイゼビウス侯とヨハン・アダム・アンドレアス一世侯
コラム ロココ様式の金の馬車 —リヒテンシュタイン侯家コレクションの絶品

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