岩下哲典 著
四六判上製カバー装 本文180頁
嘉永7年(1854)2度目のペリー来航の諸相を細かく画像で残した絵巻《金海奇観》(早稲田大学図書館蔵)は、仙台藩の儒学者・砲術家で、当代一流の漢詩人大槻磐渓の、異国への思いを端的に見ることができる貴重な画像史料である。
黒船来航170周年を機に、この作品を軸として19世紀の日本と国際関係を解き明かす。
目 次
プロローグ
第一幕 《金海奇観》にかかわった人やその写本など
第二幕 大槻磐渓《金海奇観》を読む
第三幕 「ペリー来航予告情報」と大槻磐渓
第四幕 一九世紀の日本と国際関係―ペリー来航前後の世界―
エピローグ
参考文献