幻視の世界、写本の挿絵
鈴木桂子 著
A5判上製函入 本文648頁 口絵8頁
教会博士・正式列聖10周年
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179)の三大幻視著作に収められた数々の幻視。本書はそれらのヴィジュアルな側面を加齢という観点と造形世界との関連で追究し、幻視を描く写本挿絵について斬新な解釈を展開する。またヒルデガルトが挿絵原作者かという問題にも著者ならではの方法論により深く立ち入る。幻視世界に焦点をあて、挿絵がほどこされた写本すべてを扱った国内外初の試み。独創的視点からヒルデガルト理解に新たな一歩を切り開く。