相澤正彦・國賀由美子 編
B4判横綴上製函入3分冊
図版篇Ⅰ カラー232頁
図版篇Ⅱ カラー280頁
論考・資料篇 モノクロ124頁
石山寺と滋賀県立近代美術館の全面的な協力のもと、その全場面に加え、伝世してきた模本類も多数収録し、その全貌にせまる。
【本書の特色】
●細部まで見てとれる迫力のカラー図版
原本である重要文化財「石山寺縁起絵巻」全7巻を、天地195×左右724㎜の大画面で掲載。人物の細かい表情までうかがえる精細な図版により、 鎌倉時代から江戸時代まで描き継がれてきたその魅力を伝える。
●現在確認できる模本についても全場面を収録
石山寺をはじめ所蔵先の全面的な協力のもと、 江戸時代初期から明治の今村紫紅にいたる現在確認できる「石山寺縁起絵巻」 各模本・模写全場面と、草稿、断簡、詞書など本作品をとりまいてきた多くの資料を集成し、 その時代時代における本絵巻受容の全貌にせまる。
●作品理解の助けとなる論考・資料
2篇の論考によってこれまでの研究の総括と新論を付加し、 模本の検討も含め総合的に考察することで、石山寺縁起絵巻の全貌を解明する。また資料として、詞書の全文翻刻のほか、 原本から模本までの法量表、 石山寺にまつわる年表、 加えて 『石山寺流記』 (宮内庁蔵)など本作品周辺の資料図版を掲載することで、多角的な作品検討を可能にする。