藤本康雄 著
B5判上製函入
本文348頁 カラー口絵1丁 巻末口絵132頁
挿図224点
13世紀北フランスの工匠建築家オヌクールによって遺された「画帖」は、ゴシック建築に関する稀有の記録として知られる。著者はおよそ半世紀この画帖と向き合い、その各図版並びに諸図柄の寸法構成理念に着目し、当時の尺度格子による図形解析を試みながら緻密に独自の解釈を拡げてきた。本書はその研究の総括であり、シリーズ三作目にして著者渾身の集大成である。巻末には著者作成の全画帖ローマ吋/マニュアリス吋共通格子解析図を載録し、画帖全体に及ぶ幾何学的精密度を一層輝かせる。