その特質と起源
アロイス・リーグル 著
尾関 幸 訳
B6判カバー装
本文102頁
本書はリーグルがオーストリア文化財保護局委員長として文化財保護法を起草する際の序文として1903年に執筆された。文化財保護に対する鋭い卓見として、文化財に経年価値、歴史価値、記憶価値などの概念を定立し、現在に至るも絶えない「古いものは何でも保護するのか」という謬見に対峙して答えた、現在のあらゆる文化財保護の根本的考えはここから始まる文化財関係者必携の文献である。